オトメナゲヤリ

破壊と再生から私が出来る

「体調不良は甘え」かどうかっていう話

 

  

 

先週のことである。

少し気分の優れなくなった私は、いつも利用しているところとは違う建物にある大学の医務室に向かった。

(本来はいつも見知った先生のいるところに行きたかったが、場所が遠かったので。)

名誉のために言っておくが、私は持病を抱えていることもあり、かなり健康には気を付けている。

 

  • 睡眠時間取るように気を付ける(徹夜は絶対にしない)
  • 酒・タバコはまったく摂取しない
  • ルナルナで体調管理をまめに記録したりサプリを飲むなど、生理周期に気を付ける
  • まいにち3食食べる
  • CMでおなじみR-1信者

 

まあ、社会生活を営む上では当然の体調管理だと思う。

むしろエブリデイ宴会でドンチャン騒ぎの挙句、二日酔いやら睡眠不足やらになりがちの大学生の中では、よくやっている方なんじゃないかという自負さえあった。

 

しかし、その日は急に気温が上がったこともあり、調子が悪かったのだ。

体調管理してても具合が悪くなることはある。

だって、にんげんだもの

 

大学の医務室のドアをノックすると、カウンター越しにエプロンを着た年輩の女性職員が、私をじっと品定めするような目で見つめてきた。

その横には若い女性(見習いだろうか)が立っていた。

 

 

「はあ、あの、すいません、ちょっと具合が悪くて、このあと空きコマなので少し休ませてもらいたくて」

年輩の女性「そう、じゃあ、30分なら休んでもいいけど…熱測って利用カード書いてね。見習いさん、体温計渡してあげて」

見習い「はい」

 

そして見習いの職員が渡してきた体温計を脇に挟んだ瞬間、年配の女性がボソッと言い放ったのだ。

 

 

「あのね、社会に出たら簡単には休めないのよ。自分でコントロールしてかなきゃ。今回は寝てもいいけど、甘えちゃだめなのよ」

 

 

 

 

は?

 

 

は?????

 

 

は?????????

 

 

いや、この人私の何を知ってるの?

私が二日酔いだったらまだ叱られるのも分かる。

この人は私の自己管理について何も聴きもせず、「体調不良は甘え」とのたまうのだ。

そんな上から目線で説教されて、「ベッドにさあどうぞ」と言われても休めるわけもねえ。

ぶちぎれた私は計測途中の体温計をカウンターに置き、

「そんな風に言われたら休めないじゃないですか!!!」と力強く言い捨てて医務室を去った。

職員は二人ともポカンとしていた。

 

悔しくてトイレの個室で暫く泣きました。

何も知らないババアになんで「甘え」とか言われなくちゃいけないんだ。

こっちだって、執筆の仕事もあるし、バイトだってしてるし、授業も出て、その中でも体調管理してるんだ。

 

なんだか私が逃げたみたいな感じになって悔しかったので、涙を拭いて落ちた化粧を直すと、真っ赤な目のまま医務室に舞い戻った。怒りもあり、具合は吐きそうなぐらい悪かった。

 

「あなたのお名前聞いてもいいですか?」

ババア「私?〇〇ですけど。ベッドで休むなら利用カード書かないと」

 

なんとこのババア、私が利用カード書くの嫌だと思ってキレたんだと思ったらしい。

頭イカれてんのか。

 

「人間なんだから、体調管理してたって具合悪くなることありますよ!それなのに話も聞かずに頭ごなしに説教されたら、休みづらいじゃないですか!!あなたが私の何を知ってるんですか???」

ババア「私が悪かった!ごめんなさい!」

その後もごめんなさいを連呼するババア

「謝ればいいと思ってんですか!?」

ババア「違う、私はそんなつもりじゃ……ウック、社会に出たら大変なのよって、お母さん的なつもりで、言ったつもりで……ヒグゥ…」

 

涙目になるババア。

電話で医務室の責任者を呼び出し、医務室を今後二度と利用したくないという旨を伝えて私はその場を去ったのだった。

責任者の人間は「せっかくだし、少し体調も悪いでしょうから休んでってください」とトチ狂ったことを言って私の機嫌をとり持とうとしたが、んなヒグヒグ泣いてるババアのところで休めるわけもねえ。

ていうか、怒りで体調の悪さも吹っ飛んだわ。

 

***

 

 まず、私が感じたこのババアもとい女性職員のダメなところは大きく分けて二つ。

 

  • 人の話を聞く前に決めつけて指導する
  • 体調不良は甘えという考え

 

一つ目に関しては、この女性職員個人の問題であるので置いておく。*1

しかし、二つ目に関しては、現代の日本企業の風潮のせいかもしれない。

 

働く女性の仕事・キャリアと健康なカラダ作りを本音モードで考えるWebマガジンWoman type [ウーマンタイプ]の調査によると、ほぼ全ての女性が体調不良でも無理を押して出社している。

f:id:kanakonakonako:20170514110328j:plain

 

woman.type.jp

 

その理由の内訳も、「職場に迷惑をかけてしまうから」というのが殆ど。

職場内で「体調不良は甘え」という空気が蔓延しているのだろうか。

日本ではとかく「病欠=悪」とみなされている気がしてならない。

 

 

***

 

諸外国との比較をして日本をこき下ろすやり方はあまり好きではないが、

海外との「病欠」の価値観の違いを見るため、海外の例を持ち出してみることにする。

 

 

ドイツの場合、病欠は有給休暇日数から差し引かれることがなく、休暇扱いになるという。これは、「病気になるのは従業員のせいではないため」という考えに基づく。

まず、この辺の捉え方から違うのだ。

(出典:http://www.newsdigest.de/newsde/news/featured/4820-946.html)

 

また、米カリフォルニア州では病欠有給休暇法というものさえ用意されている(2015年から施行)。1年間に最低30日間労働し、90日の労働期間を経過した場合、病欠有給休暇を取得することが可能なのだ。病欠が法律で正当化されているのだから、少なくとも上司にお伺い立てなければいけない日本のやり方よりは気持ちがいい。

(出典:カリフォルニア州 病欠有給休暇法 日本語Q&A(よくある質問))

 

 

「私が休んだら周りが困る」?

 

つーか、そもそも人一人いなくなっただけで回らなくなるなんて、んなのその企業体制に問題があるだろ!!

 かつて読んだイケハヤさんの記事には大変共感致しました。

www.ikedahayato.com

 

 

あーやだやだ。

体調不良を許さない国の学生は、R-1を飲みながら今日もまた日本社会への憎悪を嚙みしめるのであった。

 

 

なんにせよ、大学の医務室ぐらいは、私みたいにIBSだのパニックだのを抱えた学生の、「安心できる場所」であってほしい。

メンタルに関わる不安をもつ学生としては、そうした場所があるだけで心の支えになる。

 

 

こういうの摂取したりして頑張ってるんですよ…ねぇ…

*1:5/27追記:後日、他の職員経由で女性職員が反省していたとの旨を聞きました。どうやら、連日自己管理のなっていない学生が彼女の仕事を増やしていたらしく、少しうんざりしていたのだという。そこに私が来てしまい、「また、これだから学生は!!体調管理がなっとらん!!」という気分になってしまったそうです。